酒ふりーく

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日本酒の賞味期限

日本酒には賞味期限はありません。瓶に詰める前に火入れを行っているからです。火入れによって、開封しない限りはそんなには劣化しません。ただ、日本酒は光に弱い飲み物です。酒屋さんが薄暗かったり、瓶に色がついているのは日本酒を光から守るためなのです。ですので日本酒を購入したら冷暗所で保管し、光から守ってあげましょう。

 

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繰り返しになりますが日本酒には賞味期限がないため、当然のことですが賞味期限の表示はありません。そのかわりに製造年月を記載することになっています。この製造年月はどんな日付が記載されているかというと、瓶に詰められた年月です。

 

さて、では賞味期限がない日本酒はいつまでに飲めばいいのでしょうか。

 

まず火入れをしたいわゆる普通の日本酒は製造年月から約1年は美味しく飲めるそうです。一方で「生」がつく日本酒(生酒、生貯蔵酒)は、もう少し早く劣化してしまいます。遅くとも製造年月から9ヶ月くらいまでには飲んだ方が良さそうです。

 

ここまでの話は、開栓していない場合の話です。開栓した後は、冷暗所に保管し、容器の口やキャップが清潔に保たれていれば、数週間、数カ月間たっても飲むことは可能です。保存の状態にもよりますが、2〜3日で味が変わってしまう場合もあります。味の変化も日本酒の楽しみ方の一つですが、やはり造り手が求めた味で飲むのがその日本酒の一番の味のはずです。開栓した後はなるべく早く飲み切りましょう。特に「生」がつく名称の日本酒(生酒、生貯蔵酒、生詰酒)は、特に早めに飲み切る必要があります。

 

味が劣化してしまったら

味が劣化してしまった日本酒はどうすればいいのでしょうか。捨ててしまうのはもったいないですよね。そんな場合は料理酒として使いましょう。

 

料理酒としても使えない状態

火落菌(ひおちきん)と呼ばれる乳酸菌はアルコールの中でも死滅しない乳酸菌があります。この火落菌が混入してしまうと白く濁ったり、香りが変になってきてしまいます。このような状態になってしまったら、残念ながら処分するしかありません。こういう状態になる前に飲み切りましょう。

 

(参考)「生」のつく日本酒の名称 - 酒ふりーく